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民族衣装には、その国の美意識が表れます。
特に女性の身につけるものは、その国の女性たちが、その国の文化背景で美しく見えるようにデザインされていますね。踊りには仕草の美しさがあり、衣装には姿の美しさがあります。
世界の国々で直接出会ったり、あるいは図録や写真集で民族衣装を見ていると、世界は本当に広くて豊かだなと気づかされます。デザインや機能が全く違う哲学によって生まれていて、色も形も本当に様々です。
ああ、人の営みというものは、なんてすばらしいんだろう。

国によってデザインは様々ですが、しかし、共通するところもあります。そのひとつが「差し色(あるいはアクセントとしての色)」かもしれません。
和服には帯揚げや半襟、韓服にはチョゴリの襟と結び目、単色が多いベトナムのアオザイにも、腰に肌が見える三角の隙間があり、それがアクセントとしての色を入れています。南ドイツのディアンドルは(オクトーバーフェストのビアジョッキに隠れてしまいがちですが)腰を締め上げるクロスの紐が、広く開いたデコルテを美しく見せてくれたり、エトセトラエトセトラ。色彩などの情報を整理するため、そしてもちろん女性を美しく見せるため。衣装のための意匠です。

ハミングバード・ブックシェルフ店主 柳下恭平

さて、本屋の僕は、自分の部屋、あるいはオフィスなどの空間で、たくさんの本に囲まれています。
そして、大量の本が刺さった本棚を見ていると、僕は「アクセントとしての色」について思い出すのです。

本の背表紙というものは、ご存じのとおり、情報量がとても多いものです。色とかたち。線と文字。有機と無機。厚さと高さ。それらが、本の巾の中に収められて、さらに何冊も集まり、集合として作られる情報群になります。
ともすれば氾濫しがちなこれらの情報に、秩序をもたらす方法のひとつが「アクセントとしての色」です。

迷いたくない僕らの視線は、いつも起点を求めます。溢れた情報誌としての背表紙が混沌としていても、アクセントとしての色がそこにあれば、視線はそこから始まり、本のある景色はとても豊かなものになります。

ハミングバード・ブックシェルフ店主 柳下恭平

本棚に差す色があるならば、色から本棚をイメージしてもいいかも。
だから、小さな本棚に色を塗って、そのイメージで本を選んでみました。
選書としては初めての試みでしたが、それは、とても楽しいものになりましたよ!

ハミングバード・ブックシェルフ店主
柳下恭平

色から本をイメージする

  • breakfastbreakfast 朝のいそがしい時間にやれることは少ないですね。
    でも、パンを焼く時間や紅茶を淹れる数分、お湯を沸かしている短い時間など、隙間はあるんですよね。
    そんなときに、ちょっとだけ読むことができる本を選びました。
    • ひとり暮らし(谷川俊太郎/新潮社)
    • 週末、森で(益田ミリ/幻冬舎)
    • ホロホロチョウの夜(ミロコマチコ/港の人)
    • 飛ぶ教室(エーリッヒ・ケストナー/講談社)
    • 買物71番勝負(平松洋子/中央公論新社)
    • たのしい・わるくち(酒井順子/文藝春秋)
  • birthday presentbirthday present 相手の年齢が変われば贈り物も変わりますね。
    20歳、30歳、40歳、50歳、60歳。それぞれ人は変わっていくからです。
    でも、本は違います。出会う年齢によって同じ本でも読み方が変わるから。
    • Longman Pocket English Dictionary(Pearson)
    • 100年後あなたもわたしもいない日に(文・土門蘭 絵・寺田マユミ/文鳥社)
    • 最後の恋 MEN’S(朝井リョウ・伊坂幸太郎・石田衣良・荻原浩・越谷オサム・白石一文・橋本紡/ 新潮社)
    • アルケミスト(パウロ・コエーリョ/KADOKAWA)
  • sky scrapersky scraper 僕が旅行者だったころ、ビル群が空を引っ掻くのを、ニューヨークの底から見上げていました。
    そこは多様性の街であり、あこがれの街。もしも摩天楼に住むならば、持っていきたい本たちです。
    • うたかた/サンクチュアリ(吉本ばなな/新潮社)
    • うとそうそう(森泉岳士/光文社)
    • 火星の人類学者(オリヴァー・サックス/早川書房)
    • 明るい部屋(ロラン・バルト/みすず書房)
    • サミュエル・ジョンソンが怒っている(リディア・デイヴィス/作品社)
  • hot chilihot chili 「辛い」と書いて、「からい」とも「つらい」とも読みますね。
    痛覚を麻痺させてはいけないって、どこかで思っているから、刺激を求めるのかもしれないな。
    これらはそんな人生のスパイスとなる本です。
    • ナイトフライト(伊波真人/書肆侃侃房)
    • 河よりも長くゆるやかに(吉田秋生/小学館)
    • 僕の好きな人が、よく眠れますように(中村航/KADOKAWA)
    • 愛についての感じ(海猫沢めろん/講談社)
    • Will you marry me?(岡村靖幸/マガジンハウス)
  • curuositycuruosity 探究心は知りたいものに向けられる興味なら、好奇心は知らなくてもいいものに向けられる興味かもしれない。
    だから、知らなくてもいい興味を知りたくなる本を選びました。
    • 月の部屋で会いましょう(レイ・ヴクサヴィッチ/東京創元社)
    • アヒルと鴨のコインロッカー(伊坂幸太郎/東京創元社)
    • 鏡の中の鏡(ミヒャエル・エンデ/岩波書店)
    • 宇宙の小石(アイザック・アシモフ/早川書房)
  • grasshoppergrasshopper 葉っぱから葉っぱへ飛び移るバッタのように、いろんなジャンルの本を選びました。
    ノンフィクションから詩集まで様々なジャンルの本を揃えています。
    • 壊れた世界で”グッドライフ”を探して(マーク・サンディーン/NHK出版)
    • gift(古川日出男/集英社)
    • 灯台守の話(ジャネット・ウィンターソン/ 白水社)
    • 生きのびるための建築(石山修武/NTT出版)
    • IN THE CITY(BEAMS)
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パッケージ内容:
ペイント0.25kg(全6色)、
ROOMBLOOMオリジナル刷毛、
マスキングテープ、養生シート
販売価格:
3,600円(本体価格)
取扱い:
HummingBird Bookshelf
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